第33話 「🔶お写経後のお片づけ」
🔷お話は、(第32話)の昨日の続きになります。
ようやく山のお寺(八栗寺)に着き いつものように 手を清め 体も落ち着かせてから、鐘をついて 本堂にお参りさせていただきます。朝早くから お線香の良い香りが 漂っています。
登りの遍路道を 歩いて登ってきたにもかかわらず、この日は元気で、本堂のさらに上に登る階段を 歩いて「中将坊(ちゅうじょうぼう)」様まで 登ってみることに致しました。
いつもなら しんどいので登らないのですが、この日は 違っていました。
しんどい日もあれば、やたら元気な日もあります。
急な階段です。一歩づつ 一歩づつ手すりを持って ゆっくり登って行きますと、
頂上の「中将坊(ちゅうじょうぼう)」様の所まで 来ました。
「中将坊」様というのは 「天狗👺」様です。ここには 天狗様がお祭りされておりますよ。
遥か昔から 天狗様がこちらにおられて 夜になりますと 人々の住んでいる所までやってきて 人々を守ってくれているそうです。なので、天狗様の大きな下駄がそばに 置かれているのですが、時折 その下駄が 土で汚れていたりするそうですよ。
そして この日もお写経部屋で 「般若心経」を書き上げる事が出来ました。ありがとうございました。
体調が しんどい時には 無理せず途中まで書いて終え 家に持ち帰ります。そして、続きは 次回の時にそれを持って来て、書いたり致します。
(🔶お写経後の簡単な片付け)
無事終わりましたので 筆や硯を片付けます。
まず写経筆を きれいにします。半紙かティッシュに 水を含ませ 筆先についている墨を 筆先を傷めないように 筆先を整えながら やさしく取り除いていきます。
写経筆は 細筆で筆先が命ですから、全部洗わず筆先だけ 何回も何回も 丁寧に 墨を落とします。
筆が終わりましたら次に 硯(すずり)の中の残った墨を半紙で吸い取り、硯の中にお水を少し足して また別のきれいな半紙で 墨を取り除いていきます。3~4回位 繰り返して きれいにしていきます。
写経筆や 写経硯は小さいので 比較的早く 片付けることが出来ます。
でも、だんだん硯の汚れが溜って来ましたら 月に1回くらい家の水道水で 水を流しながら 歯ブラシでこすって 丹念にお掃除します。
お写経部屋を出る時は、開けていた障子の戸を 忘れずに閉めて帰ります。
時折 ふと、忘れてしまいそうになります~^^。気を付けまあ~す。