第35話 83番・一宮寺さんにお写経遍路②(お写経とお接待)
🔶お話は昨日のお話(第34話)の続きになります。( ^ω^)・・・
お寺(四国霊場83番・一宮寺さん)の境内の 美しい紅葉に見とれてしまいましたが、お写経をさせていただきに来ましたので、さっそくお寺の大師堂(だいしどう)へと 向かいました。
大師堂の入り口には、お写経の看板が 立っております。
写経体験~お大師様の御前で~。という看板の文字に 「うわあ~大師堂の中で やるんだあ~💖。」と なんだかワクワクしてしまいます。
お代金は 500円です。「庶民価格で ありがとうございます~^^。」
「おはようございます、お写経させていただけますか~💖」と 声を掛けますと おばあちゃんが出てきまして 「どうぞどうぞ^^~。」と、案内してくれ、靴を脱いで そしてそろえて畳の上に そーっとあがらせていただきます。
初めて 大師堂の中に 入れさせていただいて 感動です。部屋の正面奥には、ちゃんとお大師様の像が 祭られております。「うわあ~~っ💖」(←感動中です^^。)
おばあちゃんに、「お好きな席で どうぞ^^~。」と言われまして、控えめに 一番後ろの窓際の席に 失礼いたしました。
目の前には、大きく「写経道場」の文字がドーンと書かれておりまして、、、気持ちが引き締められます。
このお寺では、机の席で 筆ペンで書く習いとなっておりますので、用意してくれている筆ペンで さっそく姿勢を正しまして お写経をさせていただきました。
大師堂の畳の部屋は 木のぬくもりがすごく感じられて どこか懐かしいような どこか昔の頃のようで なんだか気持ちが暖かくなるような とてもリラックスできる部屋です。緊張もすぐ溶けまして とっても自然体で いられます。
こちらのお写経も 「般若心経」で、書かれたお経の上に 透けるような薄い用紙を重ねて 文字をなぞっていきます。
落ち着いた 静かな部屋の中は 窓際とはいえ 部屋の中は、暗いので、机の電気の明かりをつけて書いていきます。周りが暗く、「般若心経」の文字だけが スポットライトで照らされて目に入り 集中しやすいです。そのため お遍路さんたちが 大師堂に お参りに来られますが、周りがあまり気になりません。すごくいい雰囲気です。お写経文字に 集中して 書いていきました。
途中 休憩をさせていただきながら 一文字一文字 丁寧に書いていきました。
ふと休憩の時に感じたのですが、歩く姿勢が 自分でもはっきりわかるくらいに 背筋がまっすぐに歩いていました。普段猫背になりがちなのですが 自然に真っすぐ背筋を伸ばして歩けますと すごく楽で 気持ちいいんですね^^。
ようやく書き終わりました。すると、おばあちゃんが お茶を入れてくださいましたよ。
書いたお写経用紙を お大師様の前に持っていき 手を合わせまして そ~っと奉納いたしました。
そしてしばらくして またおばあちゃんがやって来て、「ちょっとやけど お接待(せったい)です。住職には 内緒やで^^」と、ちょっとだけ ふかしたお芋を持ってきてくれました。
住職にはないしょやでえ~^^。
四国遍路の文化には 土地の人がお遍路さんに お接待をする風習があります。同行二人でお遍路されていますので お大師様(空海さん)も お遍路さんと一緒におられることから 四国の人々は お遍路さんを大切に思い、お接待文化を ず~っと守り続けております。
もし お遍路さんをされていて もしお接待を受けた時は 必ずいただいて下さいね。お大師さんも一緒なので お断りしないでね。昔から そういう習いなので お願い いたしますね^^。
お茶を飲みながら 忙しそうなおばあちゃんと ちょっとだけ雑談して 一宮寺を後に致しました。
おばあちゃん 良くしてくれてありがとうございました。
※四国霊場83番 一宮寺さんの写経体験⇒http://www.sanuki-ichinomiyaji.or.jp/event/