第5話 お写経 一番の魅力を感じた事^^
.お写経をするようになって ふと気が付いたことがあります。
それは、お写経は、スポーツのように他人と競い合うこともなく、勝敗もなく、また武道や茶道のように 師範・級や段などの技術レベルを示すようなものもなく(※一部ではあるらしいです)、時間制限もなく、ほとんどそうしたものが 主だってないことにふと気が付きました。
そのことが とても魅力を感じました。ただただひたすら自分と向き合って 自分だけの時間の中で 自分らしく 自分の文字を一文字一文字綴っていきます。
時には 筆を休めて外の景色を見たり 外へタバコを吸いに行ったり、ちょっとお寺のお庭を散歩させていただいたりします。穏やかな時間がゆっくり過ぎてまいります。
急ぐ必要もありません。上手でなければならないこともありません。全部書き上げず 今日は半分途中まで 続きは次回にしても怒られません。ものすごい自由な時間のように感じてまいります。
お写経の時間は、自身の悩みと向き合う時間であったり、身体を整える時間であったり、季節感を感じたい時間であったり、お写経に行くたびに いろんなことを思ったりしてしまいます。ゆっくりと ゆっくりと・・・。
(僕が写経の時、好きで使ってる 安くて書きやすい筆です)