第16話 「お写経前の楽しみ( ^ω^)」
僕の通ってる山のお寺の朝は 山の緑に覆われていて 大きな木が沢山あって とっても静かで お寺のご住職さんが お堂の中で早朝の読経をされているお声が 聞こえてまいります。そのお声を聴きながら また緑を見ながら静かに歩いていきますと だんだんと お線香の香りが漂ってまいります。とても 清潔な朝を体で感じてまいります。
鐘突き堂まで来ましたら、いつものように「ゴ~ン~~~~。」朝の鐘を一つだけ 優しく突いて鳴らしました。時々、タイミングが合わないと 小さな音になってしまいますがこの日は、ちょうど良い音で鳴らすことが出来ました。
そして、手水屋で、手を洗い清めます。夏の暑い時は 顔も洗います。朝の水は とても冷たく 清らかに感じます。この時に、あらかじめお写経の時に使う墨を作るために 少しだけお水を スポイトに頂いておきます。
本堂にお参りさせていただいてから 境内のベンチに座りまして 山の緑や清潔な空気を感じながら ゆっくりと体や気持ちを整えて そしてお写経部屋へと 入ってまいります。
こうしたお写経前の一つ一つのことも 自然治癒力を感じ またお写経する際の楽しみの一つになっております。日頃の仕事疲れが溜ってる時などは 山のお寺の透明な朝が いっそうありがたく感じてしまいます。